Google が 2020 年 12 月 3 日にオンラインで開催したイベント「Brandcast」では、データに基づいた YouTube ユーザーの利用実態や、企業の活用事例などを紹介しています。
この記事で紹介した通り、2020 年は外出自粛の影響もあり、視聴人数、時間ともに大きく伸び、またテレビ画面を通じた視聴の増加も特徴的でした。
今回は、企業によるマーケティング目的別の活用事例と共に、新たに発表した YouTube のこれからの取り組みをお伝えします。
*記事中で紹介している動画は予告なく非公開になることがあります。あらかじめご了承ください
マーケターが取り組むべき 3 つのこと──ビジネスの成長に貢献する YouTube 広告
Google では、生活者を取り巻く環境の変化に合わせて、マーケターは次の 3 つに取り組むべきだと考えています。
- 生活者の気持ちに寄り添うこと
- ビジネスインパクトを出すこと
- イノベーションに挑戦し続けること
特に、ビジネスインパクトを出すためには、広告の投資対効果を高めることは非常に重要です。それには、動画広告は有効なアプローチになり得ます。
Google のブランドリフト調査からもYouTube 広告が効果的であることがわかりました。広告フォーマット別の YouTube 広告の効果は図の通りです。
またニールセンの分析において、YouTube が その他のデジタル広告やテレビ CM と比較して、より大きな売り上げにも貢献していることが明らかになりました。日用品や化粧品といった商品を扱う消費財ブランドを例に、YouTube 広告とその他のデジタル広告やテレビ広告の売上増加率を比較したのが下図です。
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タウンワーク、コーセー、doda、アットホーム は YouTube をこう使う
YouTube 広告は、企業のマーケティング目的に合わせて使うことができます。メッセージを届けたい層に向けた幅広いリーチ、ブランド認知や購入意向などの態度変容、さらにはサイト訪問や検索といった行動変容など、活用シーンは幅広いです。
Brandcastでは 4 社の事例を紹介。リーチを広げるためにデジタルとテレビの予算配分の見直しなどに取り組んだタウンワーク、顧客層を適切に再定義したコーセー、デジタルファーストのクリエイティブを追求した doda(デューダ)とアットホームの事例から、効果的な動画広告の活用方法を学べます。
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タウンワーク、アットホームのデジタルシフト事例や、dodaのクリエイティブ改善例も参考にしてみてください。
YouTube 広告の新機能──YouTube Select、マストヘッド広告の CPM 制導入
また効果的な動画広告の配信を実現するために、YouTube 広告の 2 つの新たな機能を発表しました。
旧 Google Preferred が「YouTube Select」へリニューアル
1 つ目は、Google Preferred を再構築した「YouTube Select」です。
YouTube Select には Lineups、Custom、Programs の 3 種類があります。Lineups は、独自のアルゴリズムなどによって高く評価されたチャンネルを、Entertainment や Gaming、Sports、Music など 16 のカテゴリでパッケージ化。これにより、関連性が高く、能動的な視聴者が多いチャンネルに絞って広告を配信できます。今後、さらに多くのカテゴリーを追加予定です。
またこれら Linenups のカテゴリとは別に、Customs では、ニーズに応じて特別にチャンネルを選定し、より効果的な広告パッケージを案内。さらに Programs では、子供とその家族向けに特化した「YouTube Kids」への広告配信と、チャンネル内のライブ配信などでの広告枠の買い切りなどが可能な「スポンサーシップ」を提供しています。
YouTube Select の詳細は、動画をご覧ください。
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マストヘッド広告が CPM 制で提供開始
YouTube 広告の新たな機能の 2 つ目は、PC、モバイル、テレビ画面などのホーム画面に表示される「YouTube クロススクリーンマストヘッド広告」が、多くの人々に素早く、よりよい方法でリーチできるようになることです。
これまでは1 日あたりの広告費用を固定で配信(CPD)する仕組みでしたが、2021 年からはインプレッション単価(CPM)制のみで提供。広告配信回数の上限設定やテレビ画面での視聴を対象にできるなど、これまで以上に柔軟な広告配信設定が可能になりました。
これにより、伝えたいメッセージを、関心の高いユーザーに対して、効果的かつ効率的に届けられます。マストヘッド広告の詳細は、Google の営業担当にお問い合わせください。
今回発表した、YouTube 広告の新たな取り組みなど、発表の詳細は動画をご覧ください。
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「YouTube Works Awards」を日本初開催
今年の Brandcast では、Google が世界中で開催している広告賞「YouTube Works Awards」の日本初開催も発表しました。
YouTube Works Awards では、2020 年に最もクリエイティビティにあふれ、ビジネスインパクトを生み出した動画広告を 7 つの部門で表彰します。
日本を代表する広告クリエイターや YouTube クリエイターが、YouTube ならではの視点で審査。応募期間は 2020 年 12 月 3 日から 2021 年 2 月 28 日までです。詳細はウェブサイトをご確認ください。
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YouTube はこれからも、ユーザーの利用実態や効果的な広告事例の紹介、そしてプロダクトのアップデートなど新たな取り組みを通じて、企業のマーケティング活動を支援していきます。ご期待ください。