1831 年創業の歴史ある百貨店「髙島屋」。国内外に 23 店舗を展開するほか、1997 年には e コマースサイトもオープンしています。店舗集客を統括する宣伝部では、さまざまな手法で百貨店への集客施策を展開する中、オンライン広告の活用が課題となっていました。そこで、オンラインストアが実施するオンライン広告で来店効果を計測したところ、高い来店率であることが可視化できました。それをきっかけに、店舗集客を目的としたオンライン広告の活用を大きく促進できました。
課題・背景
さまざまな集客施策の中、オンライン広告の活用促進が課題に
髙島屋の店舗集客を一手に担う宣伝部では、折込チラシといったプロモーションのほか、DM などによる CRM、店舗でのイベントなど様々な集客施策を展開しています。そんな中、オンライン広告に高い可能性を感じながらも、店舗集客にどのくらいの効果があるのか、またどのように活用を促進していくか、そしてその予算配分などについて課題をもっていました。
一方で、EC サイトである「髙島屋オンラインストア」を運営するクロスメディア事業部ではオンライン広告によるプロモーションをメインに実施しており、売上げ向上に成果をあげていました。
解決策
オンラインストアを訴求する広告で来店コンバージョンを計測
定常的に実施しているオンラインストア用の広告がどのくらい来店につながっているかを、来店コンバージョンを活用して計測しました。すると、広告に接触した人の店舗への来店率が 15.6% にも上ることがわかりました。また、60 代以上がメイン顧客となっていた店舗に、オンライン広告経由で比較的若い層を集客できていることもわかりました。
結果
店舗集客を目的に、各店舗でもオンライン広告の活用が促進
オンラインストア用の広告から来店につながっていることが可視化できたことで、店舗集客を目的としたオンライン広告の活用が促進されました。
まず、宣伝部が実施する来店促進のプロモーションに、オンライン広告を通年で活用することになりました。
また、各店舗とオンライン広告の成果を共有したことで、店舗ごとに実施しているプロモーションでもオンライン広告の導入が進み、各店舗がオンライン広告による店舗集客を実施しています。
成功のポイントと今後の展望
来店効果の可視化がオンライン広告活用の大きなきっかけに
「オンラインストアの広告で来店への影響を可視化できたことが店舗集客へのオンライン広告活用を大きく促進するきっかけになりました。多岐にわたる集客施策を実施する中、オンライン広告だけがきっかけで来店につながったのかを判断するのはまだ難しいですが、広告接触からの来店数、来店率が可視化できるというのは、ほかにはない大きなメリットだと考えています。
今後も、店舗集客施策のひとつとして、積極的にオンライン広告を活用していきます」(髙島屋 宣伝部 永井 隆展様)