生活者は、必ずしも「好き」という理由だけで商品を購入するわけではありませんが、長期的なブランディングという観点では、好意度を高めることは重要です。連載の第 5 回目は、続「6 秒で、気持ちをつかむ」 YouTube バンパー広告のクリエイティブにおける 4 つのポイントをヒントに、ブランド効果測定でブランド好意度が有意に上昇したバンパー広告 5 例をご紹介します。
シンプルな目的に集中する
総合人材サービスのパーソルは、「はたらいて、笑おう。」を企業コンセプトとして掲げ、 PERSOL(パーソル)ブランドムービー|世界的エンジニア スティーブ・ウォズニアック|Short Ver.のバンパー広告を配信。6 秒という短い時間に、世界的エンジニアからのメッセージ動画ををシンプルに訴求して印象を強めました。
時間配分を意識する
AOKIは、WEB限定ムービー『洗えるスーツ&シンクロナイズドスイミング』篇で、スーツ姿の男女が華麗なシンクロナイズドスイミングを演技するというインパクトあるヴィジュアルを展開。「洗えるスーツならAOKI」というテキストを開始から 4 秒間表示し、最後の 2 秒間は男女がプールに飛び込むシーンとロゴで締めています。
テレビ CM など既存のフォーマットから応用する
パーソルテクノロジースタッフは、静止画を組み合わせたバンパー広告を制作し、誕生!パーソルテクノロジースタッフ 『1+1=∞』 グラフィック編を配信。同社が「インテリジェンスの派遣」と「テンプスタッフ・テクノロジー」が統合して誕生した企業であるということを、テキストとイメージ、そしてBGMを用いて多角的に表現しました。
シリーズ化する
バリエーションが豊富であるということは、生活者に選ぶ楽しさ、そして飽きずに継続して利用できるという価値を提供できることを意味します。NTTぷららは、「ルミネtheよしもと お笑いライブ」見るならひかりTV、「機動戦士ガンダム サンダーボルト」見るならひかりTV という 2 つの動画がブランド好意度上昇率の上位にランクイン。人気コンテンツを紹介しつつ、「〜 見るならひかり TV」という共通フォーマットのシリーズ動画で配信することで、コンテンツのラインナップが豊富なひかり TV の魅力を伝え、ブランドの好意度を高めることができました。
連載最終回の第 6 回では、購入意向を高めたバンパー広告をご紹介します。