ブランドの認知にとどまらず、実際に行動に踏み出してもらうためには、どのような要素が求められるのでしょう。連載の第 3 回目は、ブランド効果測定で検索上昇率が有意に上昇したバンパー広告 4 例を紹介します。
ブランドに興味を持った生活者は、もっと知りたくなり、さらなる情報を求めて積極的に行動します。特に検索は、知りたいキーワードを指定して情報を探す行為であることから、可視化された具体的なニーズであると言えます。ブランドの認知にとどまらず、実際に行動に踏み出してもらうためには、どのような要素が求められるのでしょう。
連載の第 3 回目も、続「6 秒で、気持ちをつかむ」 YouTube バンパー広告のクリエイティブにおける 4 つのポイントをヒントに、ブランド効果測定で検索上昇率が有意に上昇したバンパー広告 4 例を紹介します。
シンプルな目的に集中する
2016 年の電力自由化に伴い、首都圏でも事業展開をはじめた関西電力は、首都圏でも関西電力!たこやき篇を配信。インパクトのあるたこ焼きのアニメーションと「関西忘れんといてや」というシンプルかつ印象的な一言により、「首都圏でも関西電力」というメッセージを訴求しています。
時間配分を意識する
ダイハツは、ブランド名「キャスト」を軽快な音楽に乗せて印象づける WEBムービー キャストアクティバ 「走行シーン」篇 6秒動画 ダイハツ公式を配信。アクティブなビーチと山道での走行シーンに合わせてブランド名を 6 秒間で 6 回 連呼して、視聴者の記憶に留める工夫を凝らしました。
テレビ CM など既存のフォーマットから応用する
千寿製薬は、テレビ CM に出演している広瀬すずさんの主演映画とタイアップし、複数のバンパー広告を配信。その中からマイティアCLブランド 2017年WEB限定CM_D / チア☆ダンがランクインしました。テレビ CM、映画、雑誌広告やポスターなどの静止画といったさまざまなフォーマットをバンパー広告に編集するという取り組みは、多くの広告主が実施している手法です。
シリーズ化する
ヱビス 華みやびは、深田恭子さんを起用した 9 種類のバンパー広告を配信。ランクインした「問いかけ篇」では、冒頭、深田恭子さんが動画のタイトルを覗き込むような目線で「何の動画見るの?」と呼びかけます。これにより、視聴者が広告という予期しないものに出会った際に気持ちを切り替える「一瞬の間」をつくります。その後、目線に合わせて画面に向かい「はい、乾杯!」と呼びかけ、最後に商品パッケージとナレーションで商品名を強調して興味を引きつけることで、商品名の検索数を大きく増やしました。
続く連載第 4 回では、比較検討を高めたバンパー広告をご紹介します。