バンパー広告とは、わずか 6 秒の新たな動画広告フォーマット。主な特徴1は、リーチの最大化をめざして設計された広告配信モデルと、短い時間を利用してすばやくコンテンツを楽しみたいという日本を含む全世界的に一般化してきたモバイル ユーザーの特性に合わせ、メッセージを絞り込んで届けるというもの。すでに日本でも多くの企業が継続的に実施しています。
全 6 回にわたる連載では、実際に日本で配信されたバンパー広告のクリエイティブを取り上げつつ、効果が見られた指標ごとに掘り下げて分析します。目的別・バンパー広告の効果を高めるヒント2 として参考にしていただければと思います。
1バンパー広告の機能や特徴については「 6 秒で、気持ちをつかむ」をご覧ください
2 2017 年 1 月から 4 月に日本で配信されたバンパー広告のうち、ブランド効果測定を実施し、6 つの指標(広告想起率、ブランド認知度、検索上昇率、比較検討、ブランド好意度、購入意向)においてスコアが有意に上昇したものから選出
バンパー広告が 6 秒である理由
なぜ、バンパー広告は 6 秒なのでしょう。Google は、短い秒数のスキップできない動画広告のテストを広範囲にわたり実施しました。その結果、もっとも生活者の関心を動画広告上に保つことができ、かつ ブランド効果測定の結果が有意に上昇するバランスを分析して分かった最適解が 6 秒でした。
「6 秒」という長さこそ、スキップされずに最後まで見られる可能性が最も高く、かつブランドリフトにも効果的だといえます。
図:ブランド効果測定
では、6 秒という制限にもかかわらず効果を発揮したクリエイティブとは、どのようなものだったのでしょう。
ブランド効果測定で実際に効果のあったバンパー広告を、 続「6 秒で、気持ちをつかむ」YouTube バンパー広告のクリエイティブにおける 4 つのポイント でご紹介した内容をヒントに、具体例を参照しつつ考察します。