ブランドの認知を効果的に高めるクリエイティブのポイントとは何でしょうか? 連載の第 2 回目は、ブランド効果測定でブランド認知度が有意に上昇したバンパー広告 4 例をご紹介します。
広告クリエイティブにおいて、出演者や音楽などブランド以外の印象が強すぎて、商品名やブランドメッセージが認知されづらいケースもあります。では、ブランドの認知を効果的に高めるクリエイティブのポイントとは何でしょう。連載の第 2 回目も、続「6 秒で、気持ちをつかむ」 YouTube バンパー広告のクリエイティブにおける 4 つのポイントをヒントに、ブランド効果測定でブランド認知度が有意に上昇したバンパー広告 4 例をご紹介します。
シンプルな目的に集中する
連載 1 回目で紹介したように、6 秒という短い時間では多くを伝えることはできません。。テンポの良い音楽で始まる Wowma! のバンパー広告は、シーン中に現れる商品を紹介しながら、ブランド名である Wowma! を画面いっぱいに訴求、「詳しくは WEB へ」と誘導するシンプルな構成です。「人をダメにするクッション」といったユニークな商品も含め、多様な商品を紹介することで、豊富な商品ラインナップを印象づけています。
時間配分を意識する
ユニークなアプローチとしては、予期せぬ動画広告で視聴者の興味を引きつけ、ブランドの認知を高めるという手法も効果的です。ライフネット生命は、冒頭の約 4 秒間、バブル時代を彷彿とさせる女性が公衆電話から終身医療保険の見積もりをポケベルのメッセージで依頼するという意外性のあるストーリーを展開。バンパー広告の最後の 2 秒間はテレビ CM で聞き慣れたおなじみの社名ジングルで締めることで、ブランドを明確に打ち出しました。
テレビ CM など既存のフォーマットから応用する
キリン 皮ごごちは、テレビ CM をはじめとしたキャンペーンでタレントの小嶋陽菜さんを起用し、「いいことも悪いこともある大人の女性の等身大の本音」を、「今夜はカワいいだけじゃない、お酒。」というテーマで描いています。YouTube 用には 9 種類のバンパー広告を配信、その中からランクインした「忘れたい気分」篇 6 秒 は、小嶋さんの印象的なつぶやきと、氷が溶けてグラスに響くシーンが余韻を残します。
シリーズ化する
サントリーごちそう梅酒は、「俳優の速水もこみちさんが日本各地の魚料理と肉料理をごちそう梅酒と食べてみた!」というテーマで 18 種類のバンパー広告シリーズを配信し、『福岡代表 ごま鯖×淡麗うめ』篇と『福岡代表 もつ鍋×芳醇うめ』篇の 2 つがランクイン。全シリーズの共通フォーマットとして、冒頭の 1 秒に料理と商品名、都道府県、シリーズ名を明示し、以降はシズル感のある料理や商品パッケージを表示しながら速水もこみちさんが美味しそうに食べるシーン、最後にごちそう梅酒を楽しんでいるシーンで 6 秒が終わります。さまざまな料理との相性の良さを訴求するとともに、商品パッケージを継続的に表示しています。
続く連載第 3 回では、検索上昇率を高めたバンパー広告をご紹介します。