インフレが進んだことで、人々は物の価値を見直すようになりました。価格だけでなく、何が価値あるものなのかを見極めるようになったのです。たとえばアジア太平洋地域を含む世界 25 カ国での調査によると、生活者の 40% が衝動買いを減らし、欲しい物よりも必要な物の購入を優先するなど、より現実的な買い物に集中するようになっています(*1)。また節約する中で、古着のような財布に優しい選択肢が、思いがけず環境保護にも役立っていることに気づいています。
ブランドへの信頼は、そうした算段で大きな役割を果たしています。ブランドが高品質で信頼できるサービスや製品を提供しているかどうかの明確な判断材料を探しているのです。また、単に安価なものよりも、総合的に判断して価値あるものを選びます。それが、「最安値のもの」よりも「最も人気があるもの」の検索が多い理由です(*2)。
価値と知識の探究
経済リテラシー向上のための探究:世界経済の不確実な状態が続く中、物価上昇の原因から新たな投資動向まで、重要な判断を下すための金融および経済のリテラシーを高めるための情報を探究しています。
節約と環境保護
インフレと持続可能性、予想外の組み合わせ:例えばガソリン価格が上昇した場合に電気自動車を購入することは、持続可能な未来に貢献すると同時に、より賢明に支出を抑えられる選択であることにも人々は気づいています。実際、東南アジアの生活者の 73% は、選択肢があれば、より持続可能な製品やサービスを選ぶと回答しています(*3)。
信頼こそがブランドの価値
経済的な懸念が増す中、信頼がますます不可欠に:東南アジアの生活者を対象とした調査では、購入の意思決定に影響を与える要因の上位 5 件にポジティブなレビュー、定評あるブランド、返品返金保証の 3 件が入っています。これらは生活者からの高い信頼の証しなのです(*4)。