HP オーストラリアはミレニアル世代(平成初期生まれの年代)に関して包括的な理解を得ようと、小売パートナーや Google と協力しました。このアプローチにより、ターゲット層としたミレニアル世代に関して売上数が 2 倍、ROI は 4 倍の向上を実現しました。
目標
・ミレニアル世代からの売り上げを伸ばす
・主要小売パートナーとのパートナーシップを深める
・マーケティング活動全体の ROI の明確化、改善
方法
・小売パートナーのサイトで売上把握(コンバージョン測定)
・ディスプレイ&ビデオ 360 と Google 広告を活用して、HP と小売パートナーがデータを共有できるようにした
・顧客個々人ごとに包括的な理解ができる仕組みを導入
・上述理解の元関連性の高い広告コミュニケーションを実施
結果
・オンライン販売で ROI が 4 倍増加
・コンバージョン数が 2 倍増加
HP オーストラリアは、企業や一般消費者向けのハードウェア、ソフトウェア、および関連サービスの事業会社として、ミレニアル世代における売上の拡大を目指していました。しかし、同社で行った調査の結果、ミレニアル世代 は HP 製品に親しみを感じていないことが課題でした。その世代にとって、 HP は年配向けだと思われていました。そうした課題の中、HP オーストラリアは、もっとうまくミレニアル世代とコミュニケーションする方法を模索していました。
HP は、マーケティング費用の配分を、従来の OOH(Out of Home、屋外)広告、テレビ、印刷物から、より関連性の高く効果測定が可能なデジタルに移行することから始めました。
この事により、HP オーストラリアは自社製品に興味があり、購入意向の高い多くのミレニアム世代にリーチすることができました。また、新製品の認知度を高め、購入ファネルの検討段階にあるミレニアム世代にもリーチすることが可能になり、認知を獲得することに成功しました。
そこで、次のステップとして、検討から購入まで、購買ファネルの最後の段階にいるミレニアル世代に効率良くコミュニケーションすることが課題となりました。
ミレニアム世代を正確に把握するために、ディスプレイ&ビデオ 360 を活用してデータを共有
HP オーストラリアはオーストラリアの小売パートナーと密接に協力して、Google マーケティング プラットフォームのディスプレイ&ビデオ 360 でキャンペーンを企画しました。
「小売業者とメーカーは、特に購買ファネルの最終段階で、カスタマージャーニーが最適化され、個々人に最適化されるようにする必要があります。」
ミレニアム世代を正確に把握するために、HP オーストラリアは最初に自社の顧客データを小売業者と共有しました。その後、小売パートナーのウェブサイトにコンバージョントラッキング機能を実装しました。この方法で、HP オーストラリアとその小売パートナーは顧客データを共有し、すでに HP オーストラリアの製品に興味を示していた潜在顧客層に関連性の高い広告コミュニケーションが可能になりました。
「小売業者とメーカーは、特に購買ファネルの最終段階で、カスタマージャーニーが最適化され、個々人に最適化されるようにする必要があります。 私たちは、顧客セグメントに合わせたディスプレイ広告をディスプレイ&ビデオ 360 で配信することでこれを可能にしました」と HP オーストラリアのマーケティングディレクター Darren Needham-Walker 氏は語ります。
このアプローチにより、HP オーストラリアはカスタマージャーニーのあらゆる段階で以前よりもより良い顧客理解を得られるようになりました。
データに基づいたのアプローチが売上を牽引
オンライン経由の売上増で測定すると、HP オーストラリアはマーケティング ROI が 4 倍向上し、更に Google マーケティング プラットフォーム経由で獲得したミレニアム世代からの売上(コンバージョン)数は、他の世代より 2 倍も増加しました。