これまで、YouTube が人々の生活にどのように根付いているか、 「 母親 」 の視点からお伝えしました。今回は、「働く女性」 (*1) が YouTube をどのように使っているか見ていきます。
フルタイムで働く女性のうち 74% が YouTube を使っていると答えています 2 。そのうち YouTube を利用する日は 1日 30分以上使っている人が 44% です2 。利用者の 72% はモバイルデバイス ( スマートフォン もしくは タブレット ) を使って YouTube を見ており、男女全体の 66% に比べるとやや高い水準です2。
図:フルタイムで働く女性の YouTube の利用状況
フルタイムで働く女性が、平日の日中に忙しく働いていることは容易に想像できます。
働く女性が YouTube を利用するタイミングは、 「 夕方以降から就寝までに、自宅でまとまった自由に使える時間 」 が 59% と、男女全体の 55% に比べるとやや高くなります。また、 「 寝る前の布団の中で 」 というシチュエーションが 20% 、 「 日中のちょっとした隙間時間 」 も 21% と、いずれも全体の傾向と変わりませんでした2。
働く女性たちは帰宅後のまとまった時間だけではなく、空き時間にもスマートフォンを取り出し、YouTube を利用しているようです。
図:フルタイムで働く女性の YouTube の利用シーン
では、働く女性は YouTube を具体的にどう使っているのでしょう。定性調査3の結果を見ていきましょう。
ある対象者の女性は、仕事や人付き合いに疲れて帰ってきた後、YouTube が一息つく時間のお供になっていると語ってくれました。
「 家に帰ってからのくつろぎタイムも、だいたいスマホを使ってますね。YouTube のホームに表示される自分の好きなタイプの関連動画を次々見ていったり、ふと思いついてキーワード検索をしたり。またホームに戻って、なんかあるかなと探したりもします 」
「 YouTube をガン見して映像に集中するというよりは、見て楽しんでいるけれども、半分は頭を休めている感じ。いい意味で受け身でいながらも、頭には入っている 」 というコメントからもわかるように、ちょうどよい気分転換のひとときになっているようです。
それだけではなく、自分のニーズを満たしながら YouTube の動画で学ぶ姿も浮かび上がってきました。
「 今度買おうと思っている家電の紹介動画を見て研究します。使ってみたところを紹介している人がいるので、使いやすさなどを実際に確認するために YouTube を見ています 」
「 最初は、ハープがどんな楽器だろうと思って、動画を見てみました。見ているうちにもっと知りたくなって、ひたすらハープの動画を見続けました 」
「 YouTuber の動画で英語の勉強をしてるんですよ。この前、アメリカのファーストフードで注文するときのフレーズを紹介していたんですが、教科書とは違ってフランクに話しかけていいんだとか、わかりやすくて、楽しく勉強できます。今、何て言ったんだろうと思ったら、すぐにそこまで戻って何度も見ています 」
また、友人との会話の架け橋として活用している様子も見受けられました。
「 友達から気になっているアーティストを紹介してもらうとき、YouTube で見るとイメージが高まって盛り上がります 」
フルタイムで働く女性にとって、オフタイムは職場から離れた大切な時間です。くつろいで過ごしたいというときも、また、もっと興味を満たしたいという場合もあるでしょう。共通するのは、プライベートの時間を少しでも良いものにしたいという思いです。YouTube はその傍らに寄り添っています。