この記事は 6 章構成の「2022 小売業界向けデジタルマーケティングガイド」の第 4 章です。US 版 Think with Google が 2022 年 3 月に公開した記事を基に日本語に翻訳し、編集しました。
- 第 1 章:調べる、検討する、買う時の Google とのタッチポイント
- 第 2 章:新規顧客を獲得するための広告での打ち手
- 第 3 章: EC での売上を伸ばすためのデータ整備
- 第 4 章:デジタル広告で実店舗に足を運んでもらうには(本記事)
- 第 5 章:広告管理画面から売上につなげるヒントを得る
- 第 6 章:米国におけるホリデーシーズンの買い物動向から学ぶ
「今開いている近所のお店(open now near me)」の検索は前年比 400% 増(*1)
現在、人々は商品購入を決める際に、いまだかつてないほどデジタル頼みになっています。しかし重要なのは、オンラインで購入したい商品を探すためだけでなく、欲しい物が近所で購入できるかどうか調べるためにも、Google のサービスを利用しているということです。実店舗を持つ企業が売り上げを伸ばすためには、消費者にパーソナルでシームレス、かつ地域に最適化した体験を提供する必要があります。
Google ビジネス プロフィールで人目を引く
消費者は、店舗に行く前に検索して商品と企業情報を調べることがあります。無料のビジネス プロフィールを活用し、店舗の住所や営業時間、テイクアウトや配送サービスの情報など、消費者が商品購入を決める際に役立つ情報を提供しましょう。
ビジネス プロフィールの作成
ビジネス プロフィールを作成しておくと、人々が Google 検索や Google マップ上であなたの店舗を見つけるのに役に立ちます。ビジネス プロフィールには、店舗の住所、営業時間、写真などの情報を掲載できます。Google の Pointy(国内未対応)を使えば、検索中に店舗内の商品在庫を簡単に紹介できます。Pointy は無料で、POS システムに直接接続して使えます。
お店の特徴を強調する
人々は自分の価値観に合ったお店で買い物をしたいと思うものなので、店の特徴をアピールすることが大事です。ビジネス プロフィールでは、店舗の特徴を紹介するためのさまざまな属性を選択できます。Merchant Center アカウントに属性を追加(国内未対応)すれば、Google 検索の「ショッピング」タブ上の商品にも、属性が表示されます。
来客数と店内売上を伸ばす
小売店にとって、消費者に足を運んでもらうことは収益を上げるために非常に重要です。Google では、そのための複数のソリューションを提供しています。たとえば特定の店舗へ来店を促したり、店頭セールを紹介したり、カーブサイドピックアップやテイクアウト可能な特定の商品を宣伝したりできます。
ローカル キャンペーン
ローカル キャンペーンを使って、Google マップや Google 検索、YouTube、Google ディスプレイネットワークを閲覧しているユーザーに、店舗を宣伝し、集客しましょう。新店舗の開店、店舗限定の特別プロモーション、営業時間の変更、付近の店舗で購入できる商品などを紹介することで、店舗への来店を促せます。2022 年 6 月(日本では 8 月)から、ローカル キャンペーンを P-MAX キャンペーンにアップグレードできるようになります。
ローカル在庫広告
店舗に行く前に、その店で目的の商品が購入できるかどうかを知りたいものです。ローカル在庫広告を使って、検索結果上に、近くの店舗で購入できる商品を表示し、カーブサイドピックアップ、テイクアウト、本日店舗受取可、後日店舗受取可などの販売形態の選択肢も表示させましょう。
来店重視または店舗販売重視のスマート自動入札
オンライン広告が来店に与える影響を測定することは、ビジネス目標を達成するために欠かせません。来店重視のスマート自動入札あるいは店舗販売重視のスマート自動入札を使って、オンラインで購入するか実店舗で購入するかにかかわらず、適切な金額を入札することで、総売上高を最大化しましょう。
2022 小売業界向けデジタルマーケティングガイド
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