この記事は 6 章構成の「2022 小売業界向けデジタルマーケティングガイド」の第 3 章です。US 版 Think with Google が 2022 年 3 月に公開した記事を基に日本語に翻訳し、編集しました。
- 第 1 章:調べる、検討する、買う時の Google とのタッチポイント
- 第 2 章:新規顧客を獲得するための広告での打ち手
- 第 3 章: EC での売上を伸ばすためのデータ整備(本記事)
- 第 4 章:デジタル広告で実店舗に足を運んでもらうには
- 第 5 章:広告管理画面から売上につなげるヒントを得る
- 第 6 章:米国におけるホリデーシーズンの買い物動向から学ぶ
約半数(49%)の人々が過去 1 年間でこれまでよりも多くのオンラインショッピングをしたと回答(*1)
人々はチャネルのない世界で生活し、買い物をするようになっています。したがって、オムニチャネル戦略を立てることが、かつてなく重要になっています。消費者は、Web サイトからであろうがアプリ内からであろうが、広告から直接であろうが、自分のニーズに合う場所で買い物ができることを期待しています。商品を可能な限り多くの場所で購入できるようにすることは、売り上げを伸ばすために重要です。
快適なオンラインショッピング体験を構築する
Web サイトとアプリは、ブランドにとってのデジタル店舗の正面入口であり、ここで顧客に、迅速かつシームレスでパーソナルな体験を提供することが重要です。実際ニーズを満たすために、これまで以上に多くの人々がモバイルに目を向けるようになっており、アプリはショッピング体験の重要な役割を担いつつあります。
Grow My Store(英語版)
Grow My Store は、顧客体験を最適化するのに役立つ包括的なレポートを提供します。レポートには、Web サイトのベンチマークや推奨設定、個別分析などが含まれます。Web サイトの高速化に関する開発者向けヒントを見るには、Test My Site を利用しましょう。
アプリ キャンペーンとディープリンク
アプリ キャンペーンを使って、モバイルで買い物をする人々にリーチし、商品購入やアプリのインストールを促しましょう。ディープリンクを導入すると、アプリユーザーを Web 上の広告からアプリ内の関連ページに直接誘導し、より良いモバイル体験を提供します。これにより、ユーザーは目的のアクションをスムーズに完了できます。
Google 上で商品やお得な情報を表示する
売り上げを伸ばすためには、買い物に訪れる多くの場所に商品を表示することが重要です。Google 検索上では、それを「ショッピング」タブ内で、無料で行えるようになりました。また、商品を広告体験に直接統合することも可能です。
商品を無料でリスティングする
Google 検索上の「ショッピング」タブで、商品を見つけてもらいやすいようにするサービスも無料で提供しています。Merchant Centerまたはお使いの e コマースプラットフォーム(たとえば、Shopify、Woo、BigCommerce、GoDaddy、Prestashop、Loja Integrada、Mercado Shopsなど)から商品をリスティングすれば、コストを掛けずに露出を増やせます。
なお、国内では BASE、カラーミーショップ、MakeShop などに対応しています。
動画広告の商品フィードを活用する
動画広告を使っているのであれば、その広告に直接インタラクティブな商品フィードを追加し、広告の閲覧者を顧客に変えることができます。商品フィードは、動画広告をデジタルな店頭に変える方法だと思ってください。視聴者の認知から購買行動へのシームレスな道筋を作ります。
ショッピング広告と無料商品リスティングにアノテーションを追加する
人々は常にお得な情報を探しており、すべての関連情報を前もって知りたいと思っています。プロモーション(英語)、セール、送料無料の迅速な配送オプション(国内未対応)、返品と払い戻しオプションなどについての情報を商品リスティングに直接追加すれば、クリック率を高め、コンバージョンを増やせます。
インターネット全体で新規顧客との関係を築く
顧客は、Google 検索や Discover、YouTube、Google マップ、「ショッピング」タブなど、Googleのさまざまなサービスを横断して買い物をしています。オンライン販売を伸ばすには、どの広告キャンペーンが適していて、適切な人にリーチし、ロイヤルカスタマーに導くことに役立っているかを知ることが重要です。
P-MAX キャンペーン
商品を発見し、調べ、購入するための新たな方法に伴い、人々はますます多くのチャネルに関与するようになりました。P-MAX キャンペーンは管理が簡単で、1 つのキャンペーンを作るだけで Google のすべての広告チャネルと広告枠で商品やサービスを宣伝できます。4 月から、スマート ショッピングとローカル キャンペーンは P-MAXキャンペーンに自動的にアップグレードされます(日本では、スマート ショッピングは 7 月、ローカル キャンペーンは 8 月からサービス開始予定)。
管理しやすいキャンペーンを 1 つ作る
Joybird とその広告代理店である Go Fish は、P-MAX キャンペーンを使うことで、スマート ショッピング キャンペーンよりも 40% 高い費用対効果(ROAS)で 95% の売上増を実現しました。
動画アクション キャンペーン
動画アクション キャンペーンは、YouTube 内外でのコンバージョンを促す、シンプルで費用対効果の高い方法です。このキャンペーンは、YouTube のホームフィードや動画再生ページ、コネクテッドテレビなどで表示する動画広告に Call to Action ボタンを追加することで、動画広告のエンゲージメントを促進します。
2022 小売業界向けデジタルマーケティングガイド
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