現在、日本のゲーム業界の市場規模は過去最高となる 1 兆 5,000 億円超となっており、拡大の一途にあります。中でも成長の伸びが著しいのがスマートフォン・タブレット向けの「ゲーム アプリ」の分野です。2017 年における日本のゲーム アプリ市場は、前年比 9.2% 増となる 1 兆 580 億円を記録しており、ゲーム市場全体の中でも非常に大きな割合を占めています (*1)。
これに伴い、ゲーム自体の収益化の方法も変化しました。ゲーム アプリが普及する以前は、いわゆる「売り切り」型のモデルが主流でしたが、現在の人気ゲーム アプリの収益構造は、大多数が有料ユーザーによって支えられています。このような流れの変化を受け、ゲーム業界のマーケティング担当者には、有料でアプリを楽しむユーザーに向けて、いかに効果的にコミュニケーションを取ることができるかが課題となっています。
今回は、ゲーム アプリに支払いを行っている有料ユーザーはどの程度いるのか、どのようにアプリでゲームを楽しんでいるのか、そして有料ユーザーに効果的にコミュニケーションを図るにはどのようなメディアが適切なのかというテーマについて、インテージ株式会社の調査結果を分析しながら、複数回の連載でご紹介します。